AMRモデル GeoClawをWSL2で動かす
解適合格子法を用いた高潮計算モデルGeoClaw(厳密には高潮だけではない)を
WSL2の環境で動かすことになったため,備忘録として注意事項をまとめる.
- 1. Clawpackのダウンロード,インストール
GeoClawの実行に取り掛かる際に必要なClawpackは公式サイトで方法を確認できる
例えばVer5.11の場合,左方の一覧からv5.11.xを選び,
“Quick Installation of PyClaw with pip”のページへ飛ぶ.
pip install –user clawpack
pip install –src=$HOME/clawpack_src –user –no-build-isolation -e \
git+https://github.com/clawpack/clawpack.git@v5.11.0#egg=clawpack
$HOMEは各自で場所を設定
上記を入力し,実行
ここで直面したエラーがいくつかあったので記述
①Numpyのバージョンが新しすぎるとエラーとなる
対策
pip uninstall numpy
pip install numpy==1.24.0
pip install –user ‘setuptools<60’
上記のようにバージョンを下げることで対応した.
またmesonpyが無い,というようなエラーについては
pip install meson-python ninja
として対応した(ninjaもエラーが出る場合は2つとも).
これでエラーは解消された.
- 2. 実行環境の編集
clawpack_src/clawpackの中にある”clawutil”というフォルダの”src”内に,Makrfile.commonがあるので,そこを開き,FCの欄に自分の実行環境を入力しておく.
defaultはgfortran
実行フォルダ内のMakefileも編集する.
この時,$(CLAW)と$(NETCDF_F_ROOT)を指定する必要がある
どちらもbachrc内に以下のような記載をした.
export NETCDF_F_ROOT=”/usr/local/netcdf-ifort/4.6.0/bin”
export CLAW=”/home/user/clawpack_src/clawpack”
以上のプロセスで実行前段階が整った.
